20分間の休憩をはさんでの「Purple Floor」。実際ふたを開けてみるまでは分からなかった20分という休憩時間。これで帰ってしまうのではないかと心配していたのだが、そんな心配もする必要もなく15分ほど経つと会場はぎっしりと埋まった。

そんなパンパンに膨れあがったフロアを照明小森氏が絶妙のタイミングで「Purple Floor」に切り替える。このステージのオープニングSEは「金原千恵子 / Strings Of Life」。我ながら彼女らにぴったりではないか。

さあ、「MUSIQUE ANIMEE」の登場。

暖かい拍手の中、いつものごとくメンバー全員そろって深々と頭を下げ、自分の立ち位置に散らばっていく。会場には爆音で流れるSE。するとKey.ワキタが呼応するかのようにSEと同じフレーズを弾き始める。するとFl/Vo.ヨシハラが腕を掲げる。

「ファイブ・・・・・・・」
「フォー・・・・・・・・」
「スリー・・・・・・・・」
「ツー・・・・・・・・・」
「ワン・・・・・・・・・」

その瞬間、SEと演奏が逆転。聞こえてきたのはオープニングナンバー「画廊ごっこ」である。会場からはイベント仕様のイカしたアレンジに拍手が起こる。まったく、主催者を喜ばせてくれるんだよ、このバンドは。
「こんばんはー。MUSIQUE ANIMEEです。Purple Floor、MUSIQUE ANIMEEからスタートです！よろしくお願いします。」

そう挨拶をすませ、勢いそのままに4つ打ちナンバー「パレード」へ。愉快にさせてくれるナンバーだ。その後は人力効果音も健在「キパ」。

そして今回のMCはワキタリカが担当。

「我々もアゲアゲで頑張りたいと思います。アゲアゲすぎてちょっと発汗量が多くて、せっかくの厚化粧も台無しです。」会場からも独特の天然テンポに笑いが起きる。「しゃべりすぎもなんなんで次の曲行きます。つきのえ。」そう言って鳴らしたピアノフレーズは先ほど演奏した「キパ」のフレーズ。。。。メンバーから「えっ！？」と突っ込まれる茶目っ気もたっぷり。すべてがMUSIQUE ANIMEEの空気である。そして改めて「つきのえ」「風の所在」とつなぐ。その後Ba.タチユキがMCへ。

「Jack Andersonとたくさんの方々に感謝して心を込めて歌います。」

そう言うと歌い始めたのは「ノック」。個人的に彼女らの楽曲の中で一番好きな曲である。始まった途端、目の前がぱっと晴れるようなそんな印象をうける。そこには陰はなくひたすら陽である。その確かなメロディを心地よく聴きながら最後のナンバー「心だけが知っている」へ。

ホントにニコニコしながら演奏する彼女らを見ていると、こちらも嬉しくなるし、楽しくなる。まさにMUSIQUE WORLDへ誘ってくれた。


SET LIST
01　画廊ごっこ
02　パレード
03　キパ
04　つきのえ
05　風の所在
06　ノック
07　心だけが知っている


next >> 芥