今回の出演バンドのなかで一番最後に出演が決まったバンドがこの「ミズノイロ」である。少々県外のアーティストブッキングが難航していたのだが、彼らの決定で一気に質の高いイベントになったはずだ。

そんな彼ら、以前からタイヤバーストという不運に付きまとわれているのだが、今回もその不運にやられた。高速道路を移動中、またもタイヤバースト。スペアタイヤに履き替えてなんとか会場入り。リハーサルも時間を他のバンドと入れ替えてという、トラブルを超えてのステージングであった。持ち込み機材も多く、軽い引っ越し状態。それでも持ってきていない機材もまだまだあるというのが恐ろしい（笑）

ステージングとなれば百戦錬磨。一様に落ち着き払った様子。そしてGt/Vo.山中のサングラスがひときわ格好いい。空間形のエフェクターを自在に操り、4人以上の音を作り続ける。無造作に鳴っていた音が徐々に曲へと変わっていく。

1曲目は「Hawaii」。4人となった新たな「ミズノイロ」のスタートである。あっという間にリヴァーブの渦に引き込まれていく。。。2曲目終わったところでGt.ナリのギターの弦が切れるハプニングがあったが、急遽「人工衛星」を間に挟み何事もなかったかのように次の曲「カポ」に入っていくあたり、流石である。

MCで山中が淡々としゃべり出した。

「いい歳こいて長い間バンドやってるんですけど、ずっとこのバンド始めていっしょにライヴとかをしよったバンドがあるんですよ。福岡でイベントとかいっしょにやってたバンドが。。。そのバンドも組んでからけっこう経ちますが。。。そのずっといっしょにしよったバンドが今日、福岡で、、、ビブレホールのライヴを最後に解散することになって。。。ほんで我々は最後見れないということですので、せめてものということで今日そのバンドの曲をしようと思って。。。そして今日演奏したやつを録音してそいつらに渡そうと思って。。。。。。俺らがずっといっしょにしよったバンド「FOUR THE MG」の境界線という曲を。。。。

そう盟友「FOUR THE MG」はこの日の福岡の地でラストライヴを行っているのである。その盟友「FOUR THE MG」へ向けて彼らの曲「境界線」をプレゼントした。「色々な」という言葉では片づけられないほどの長い間、共闘してきたバンドへ向けて、ひとつひとつ大事に演奏しているのがとても印象的であった。

感動的な1曲の流れのまま、「じゃあラスト！ありがとう！」と言うと、最後は名曲「カラーサウンド」。またもリヴァーブの渦に引き込まれて、「Green Floor」は幕を下ろした。


SET LIST
01　Hawaii
02　パステルケイト
03　人工衛星
04　カポ
05　境界線（FOUR THE MG）
06　カラーサウンド


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