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2005.8.27 sat
electric humanoid
MUSIQUE ANIMEE
the powerful banana
白☆星
0225tone



2005.8.28 sun
ココロイロトリドリ
sodopp
ガガーリン

The Vector pluss

 
 
「芥」の心臓でもある「大田誠師」が上京したのは昨年の6月のこと。その時彼は芥という名前だけで実際は独りで上京した。その後幾度かメンバー交代を経た。そして奇しくも今回集まったメンバー全員薩摩の人間である。東京に職で来ていた者、大田誠師の音楽に惹かれて上京した者、想いそれぞれながらもこうやって4ピースとしての芥はできた。そんな芥の上京後、初の凱旋ライヴ。楽しみなのでは僕だけではない。会場全体が心待ちにしている。

そして懐かしのSEが会場を包む。"か・・ぜ・・を・きっ・・・・て"一瞬にして当時にタイムスリップする。これが聞こえるとさらに会場に詰めかける人の数。溢れんばかり。やはりみんな待ち望んでいたんだ。この瞬間イベント通じて最高動員数を記録。実際に芥は地元のどのバンドよりもチケットを売った。納得の結果である。

そして開口一番

「ジャー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ー ック!!!アンダーソンに捧ぐ!!!」

やりすぎではない。実話だ!

彼の一言で僕の心は躍った。ざわざわした。感動した。そして演奏されたナンバー「ああ、音が鳴る」!!個人的な話だがこの瞬間がもっとも涙があふれそうになった瞬間だった。これには理由があって僕が芥の曲の中で1番好きな曲がこの「ああ、音が鳴る」なのである。それを大田氏は知っていての開口一番の"ジャックアンダーソンに捧ぐ" だったのである。おかげでビールも2本って決めてたのに5本まですすんだ(笑)さらにライヴ後、彼が話してくれたのが「実は平野さんが誘ってくれたときに最初っから1曲目はああ、音が鳴るに決めてたんですよ」という嬉しい話だった。

そんな余韻さめやらぬままに次の曲が形になろうとしている。聞き覚えのある裏打ち。聞き覚えのあるセリフ"如何ですか?" そう極上のダンスナンバー「ステップ」だ!今まで何度となくライヴで観てきた曲だが、今の芥から発せられるステップは明らかに前のそれとは違っていて勢い、編曲、何しろスケールが違った。立て続けに鹿児島では初披露の「街の背中」。そして名曲「口数の少ない夜と 名詞を呼ぶ夜と」。もうすでにお腹いっぱいである。

ここで初めてMCをする。その後、東京で出来た曲「夜空へ毛糸」を披露。今回はこれをシングルとして持ってきてくれた。ジャケット制作に携わったのだけれど、実はこの音源にも裏話があって。芥は東京でレコーディングを済ませて準備万端で九州に乗り込むつもりだった。しかし、なんと3日前に録りためたハードディスクレコーダーのデータがすべてとんでしまったのである。急遽、彼は1日目の朝からレコーディングをこっちで行い無事に今日28日に間に合わせたのである。なんとも芥らしい話だ(笑)今後の芥の重要曲になりそうな雰囲気ぷんぷんだ。そして一気に「北の空」までたたみかけた。

しかし彼らはまだやめることをしない。時間はすでに持ち時間3分オーバー(笑)そして最後に演奏された曲は大田誠師が今まで作ってきた楽曲のなかで1番の名曲との呼び声が高い「かげやんぶし」。時間オーバー許してやる(笑)

神懸かったステージが終わったロビーには涙を流す人が何人もいた。


SET LIST
01.ああ、音が鳴る
02.ステップ
03.街の背中
04.口数の少ない夜と 名詞を呼ぶ夜と
05.夜空へ毛糸
06.北の空
07.かげやんぶし



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