Green Floorの2番手に登場したのは「新生・electric humanoid」。ドラムにex.THE色荒の斎藤を迎え入れ、初めてのライヴとなる。果たして「electric
humanoid」と「THE色荒」の2つの異分子がどういう風にからむのか?会場にはたくさんのオーディエンスが詰めかけた。
1曲目は音源にも収録されている「冷静な眼球」。ドラム斎藤のアクションが真新しい。そんな当たり前の違和感を持ちながらも彼らの楽曲は緻密に練られていて、気になる音楽なのである。
彼らは固定のドラムがいない為に定期的なライヴを行えていない。なのでライヴ本数は今回のイベントに出演したバンドの中では圧倒的に少ない。はれんちぼーいずは別の話だが。鹿児島市内でのライヴとなれば本当に少なく、9月にようやく1本できたくらいだった。それでもバンドマンから「気になる」存在として居続けていると言うことはやはりバンドに独特の空間を持っているからだろう。カリスマ性と言っては少し大げさだろうが、引きつける何かを持っているバンドということには変わりない。
そういう感を抱きながら2曲目は新たなアレンジがなされた「マヤカシ」へ。アレンジのイマジネーションもこのバンドの良さでもある。間奏の斉藤のアタックも新たな局面だ。わりと新しめのナンバー「pictures」へ。彼らはリズムに注目されるところではあるが、Vo.馬込のどこか切ない素直な歌詞も十分に評価すべきところであり、楽曲に色をつけているのは確かである。続けたナンバー「ヤシカ」にもそれは言える。出だしの「あの娘と別れて、良かったなんて誰にもわからないよ」のフレーズは聴こうと思わせてくれる言葉だ。
MCではお客さんに「えー」が多い!と突っ込まれ「こればっかりはどうにもならんですなあ、えー。」と茶目っ気たっぷりに切り返す(笑)
そしてラストは「甘い果実」へ。今回も前途に記した通り「気になる」何かを魅せてくれた彼らだが、現段階での彼らはまだバランスを取ることに重きを置いている状態なのかも知れない。互いの良さを消さぬように最善の策だと思う。これががっちりとかみ合ってくれば、互いの良さを引き出すスタイルに変わっていくだろうし、そうなったときが「新生・electric
humanoid」としての完成形だと僕は思う。いずれにしろ彼らに対する評価は高い。とにかく初ドッキングという貴重な現場にいれたということは自分としても幸いである。
SET LIST
01 冷静な眼球
02 マヤカシ
03 pictures
04 ヤシカ
05 甘い果実
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